やっと「さみしい夜のページをめくれ」を読み終わりました。やっぱり良い本だなぁと思いました。全然専門的な内容ではないんですけど、これぐらいの方が心に刺さる部分が多いのかもしれません。
読了した感想
読書に関する本ということで読み始めたんですが、これは「自分が良いと思える本に出会う方法」について書かれているっていう感じです。「これは良い本だから読みなさい」とか、「読書とはこうあるべき」みたいな本ではなく、自分の心に触れるものを持った一冊に出会いましょうみたいな、そんな感じ。それが小説なのか、いわゆる教養書なのかで見極め方が違うよということを分かりやすく説明しているような本です。
そして、それは最近自分に欠けていた本の選び方だなと思いました。SNSとかで、この本読んどけ的なポストとか、そういうのを見て、興味はないけど何か読んでおかないとダメかなみたいな特に心から求めていないような本を読もうとして読めずって言う感じだったので、この本に出てくるタコジロー達が感じている新たな本と出会うわくわく感とか、世界が広がっていくような感じとかが何だかとても羨ましく感じました。
本を読む動機って、本来そういうことなんだよな。誰かが読めと言ったからとか、これが話題とかそう言うんじゃなくて、自分の心が読みたいと思える一冊に時間をかけて巡り会う。そういう作業も含めて「読書」なんだなと改めて感じさせられました。
ちょっと後悔したこと
この本も前作もKindle版を買ったんですけど、これ、紙の本の方がいいかも。Kindle版だと所々に入ってくる見開きのイラストが上手く見られなかったりして、ちょっと残念。あと、文字の拡大とかマーキングしたりっていうこともできません。何となくですが、こういう本は心が疲れた時とかに好きな飲み物を傍らに置きながら読むのが合っている気がします。何か折に触れて再読して、ここに書かれた方法で自分の求める一冊に出会いたいなと思います。
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