ちょっと前に「十角館の殺人」が実写化されるって聞いて、かなり驚きました。でも、もう読んだのがかなり昔で、どんな話だったかほとんど覚えてない…。当時、館シリーズが大好きでPSのゲームまでやったもんですが、面白いほどストーリーを忘れていました。歳のせいかしら。
まぁゲームの方は原作と大分趣が違うんですけどね。これはこれで面白かったです。さすがにPS5でリメイクされることはないと思いますが…。それは置いておいて、なかなか読めずにいた「十角館の殺人」をやっと読み終わりました。
どんな本?
そもそも「十角館の殺人」というのは、綾辻行人さんのデビュー作で、中村青司という建築家が建てた館にまつわる事件を書いたシリーズの1作目でもあります。さっき書いたゲームもこの館シリーズをモチーフにしたものです。話としては、とある大学のミステリー研究会が角島という島にある十角館へ泊まりがけで出かけていき、そこで事件が起きる…というようなストーリーです。話は角島と、本土の二つの場面に別れていて、それぞれの場所で話が展開されていきます。
感想
この作品、そもそも「実写化は不可能」と呼ばれていました。なぜ不可能なのかは読めば分かるんですが、何で実写化不可能だったかを完全に忘れきっていたので、再読してそりゃ実写化不可能だわって思いました。むしろこれどうやって実写化したんだろうと気になる所ではあります。でもHulu契約してないんだよなぁ。ネタバレになるので多くは語れないですが、とにかくミスリードが上手いよなぁと思います。人間の思い込みを上手く利用していて、そうじゃないと分かった瞬間の衝撃がすごい。いわゆる「伝説の一行」と言われる部分ですね。この部分の衝撃はやっぱり強烈だなと思います。今までの前提を全部覆される感じで、気持ち良く騙されました。これ、携帯電話のない時代の話なので今だったらこんな風にはなっていないんでしょうねぇ。時代としては便利になりましたけど、こういうクローズド・サークル系でなおかつ現代の話っていうのは少なくなっていくんですかねぇ。
今回は実写化した十角館だけしか読んでないですが、シリーズの他の作品も結構忘れちゃっている部分が多いので、再読しようかなと思います。

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