「はじめての認知療法」で心のフィルターについて考える

その昔、心を病んでいたときにどうにかして良くなりたいと思って、色々と調べたりしていました。その時に「認知療法」の存在を知り、なんとなく漠然とやったりしていました。それが良かったのか、他の何かが良かったのか、今はある程度普通に暮らすことが出来ています。ただ、やっぱり考え方がマイナス傾向にいきがちな私。ふとしたことから精神的なバランスを崩しやすいのです。そんななので、改めて自分のメンタルについて考えようと思って手に取ったのがこの本。

どんな本?

認知療法とはどういうものなのか、というところから具体的な認知療法のやり方まで詳しく書かれています。認知療法っていうのは、日々自分の頭の中に勝手に沸いてくる「自動思考」に認知の偏りがないか見直して、偏っているようならバランスの良い考え方ってどんなかな?って言うのを考えるみたいな、そんな感じの療法です。私達は、物事を色々な思考的な「フィルター」を通してみてるので、その「フィルター」を疑ってみましょうって話ですね。

考え方を変えるといっても、いわゆる何でもポジティブに考えるみたいなものではないです。ポジティブは確かにいいんですけど、ポジティブに偏りすぎるのもそれはそれでバランスが悪いんだとか。そういうバランスの取れた考え方をするために、認知の歪みを知ったり、「コラム法」といって、実際に自分に起きたことを書きながら実践していく方法なんかが書かれています。

新書なので、詳しく書かれていますが実際にコラム法をやるとなると、自分でノートを作ったりしないと行けないのがちょっと面倒かもしれません。もっと認知療法を実践したいって場合だと

こっちの方が良いかも。タイトルの通り、練習するような感じで書き込みながら認知療法を理解できます。新書より薄くて読みやすいから、本当に精神的に参ってる場合にはこっちの方がいいかもしれません。だいたい、うつ状態の酷い時に、厚い本を読む気力なんて沸かないんですよ。今は普通の状態なので、ちょっと詳しいところまで知りたいなと思っているんですね。そういう時には新書の方が詳しくていいなと思いました。

ある程度認知療法について理解出来たような気がするので、余裕があったらもっと詳しく書かれている

これを読んでみたいなと思っています。病んでいたとき、読みたくても気力が全く沸かなくて挫折したんですよね。今だったら、ちゃんと読めるような気がします。また病まないためにも、読んでみたいなと思います。

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